慶應バイオバンク これからの医学医療の発展のために

バイオバンクについて

バイオバンクについて

バイオバンクとは

「バイオバンク」とは、血液や組織など人の体に由来する「試料」と、診断や治療を通じて得られる疾患名や検査結果など人の健康や病気に関する「情報」を、普段から集めて保管しておき、それらが必要な研究が行われる際に、研究者へ提供する「貯蔵所」にあたるものです。試料と情報は、互いに結びつく形でバイオバンクに保管されています。

 

なぜバイオバンクが必要なのか

近年、研究方法の進歩により、試料に含まれるタンパク質などの成分を調べる研究やタンパク質の設計図などを調べるゲノム・遺伝子の研究が、病気の原因の解明や、新たな予防・診断・治療の方法を開発するうえでとても重要になっています。こうした研究は、試料に結びつく情報と合わせて研究を行うことで、より大きな成果につながることが期待されます。また、一人一人に合った、より効果が大きく、より副作用が少ない医療を提供するためには、さまざまな情報を用いた多角的な研究が必要です。これらの研究を行うためには、多くの方から試料や情報をご提供いただく必要があります。

 

慶應バイオバンクとは

慶應バイオバンクは、研究対象者の各種検体(試料)及び各種診療情報(情報)を一元的に収集・管理し、利活用を進めることで、医学・医療の発展に貢献することを目的としています。慶應バイオバンクを通して提供される試料・情報は、他の医療機関・学術機関や民間企業等との協同により、治療法のない病気に対する新しい薬の開発や、患者さん一人ひとりに最適な治療法の提案など、未来医療を実現する土台を築くものになります。皆様のご協力のもと、慶應バイオバンクによって築かれた土台のうえで、最先端のビッグデータサイエンス・AI研究の推進や、ヘルスケアのような様々な研究領域との連携が加速されることが期待されます。